建築とインテリアは別と考えがちですが、僕が設計する建物に関しては、そこで人間の営みがあり、空間の彩りとなる家具達も重要な建築要素だと考えています。
自宅の完成から10年経ったこの夏に、北米から輸入されたダグラスファーのレクレイムドウッド(古材)のみを使ったブックシェルフを作りました。
家を建てる当初の設計からリビングの壁面に横長窓を組み込んだブックシェルフは考えていましたが、そのスタイルをどうするのかなかなか決まらずにいました。
そんな中、カフェの初代看板を額装することになり、いつも造作家具をお願いしているフランクファニチャーに古材での額装を依頼。これが思いの他良い出来映えになったので、古材でブックシェルフを制作したらTimelessでElegantな空間が出来ると考えました。
古材とは言え、表面を削ってしまうと中はまっさらな芯材が出てしまうので、せっかくの風合いが消えてしまいます。そこは家具職人の笛木君が家具としてのクオリティーを保ちながら古材らしさを残しての非常に手間のかかる作業をしてくれました。
セットした後は、意図したとおり元々そこにあったような雰囲気で、完成したときからビンテージな空間が出来上がりました。
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